JALグループ・インターンシップ修了
平成20年度夏のJALグループ・インターンシップが8月から9月にかけて実施されました。現代英語学科から4名(高澤真美子、武藤瑛美、持塚麻佑、森愛三美)が選抜され、関西国際空港、中部国際空港での研修を無事終えました。なお、現代国際学部からは他にビジネス学科から1名(志村かおり)が選抜されています。4週間という短い期間でしたが、空港で働くということがどんなものか、それぞれ、身を以て学びました。それぞれに、人生での大きな収穫となったようです。そのうちの一人、持塚さんの手記を紹介します。
大舞台での夏
JALグループ・インターンシップで学んだこと
3年 持塚麻佑
私は、この8月から9月にかけてほぼ4週間、関西国際空港(JALスカイ関西)でインターンシップの経験をもちました。今回のインターンシップは、2回目の応募でようやく参加が認められ、しかもずっと憧れであったグランドスタッフの業務を直に体験できるということで、参加決定以来の数ヶ月間は心が躍る毎日でした。もちろん何もかもが初めてで、覚えるべきことも多く、不安もありました。しかし、なんといっても、これは私にとっての檜舞台です。舞台に立つからには、航空業界の隅から隅までを吸収してこよう!と覚悟を強く決めて、実習を迎えました。
私が配属された関西国際空港でのプログラムでは、国際線も、国内線も両方体験できました。まずは国際線です。国際線の特徴は、当然のことですが国際色豊かな点です。そこで私が与えられたポジションは自動チェックイン機の前でパスポートを確認し、搭乗券をお渡しすることです。本当に様々な国からのお客様がいらっしゃいましたが、関西国際空港は中国・韓国の便が豊富であるため、これらの国の方々をご案内することがたくさんありました。ある韓国のお客様が日本での旅行を終え帰国するため、私達のところへいらっしゃいました。私は韓国語を勉強しておらず、ジェスチャーや簡単な英語でご案内しました。しかし、チェックイン機では対応できないチケットをお持ちになり、カウンターでのご案内が必要であるお客様だったため、そのことをお伝えしたかったのですが、スムーズに伝わらず、結果的にお客様が気分を害されてしまったことがありました。いまでもその時の申し訳ない気持ちを思い出し、心がちくちく痛むことがあります。もう少し自分に知識とそれにともなう余裕があれば、そのようなこともなかったかもしれません。国際線という、頭の中で考えるよりも大きな場所で働いていることを改めて感じ、自分の幅を広げていかなければならない、と強く思いました。
国際線搭乗口での研修中、私は2度、“出国”しました。というのは、たとえ空港スタッフであっても、そこではお客様と同じように検査を受けるからです。検査を受ければそこは国外です。日本であって日本ではない、という独特の雰囲気は、なんとも言えない緊張感がありました。「私達は、一歩間違えたら密入国となってしまう、そんな特別なところで働いているということを忘れないでね。」先輩がおっしゃったことばです。空港の一員として働く責任を強く感じました。
国内線では、お客様と接する機会がずっと多く、毎日が新しい自分への“挑戦”でした。一番お客様の目にとまるカウンターに立ち、いろいろなご質問にお答えしました。お手洗いの場所、宅配便受付カウンター、おみやげ品売り場、そして郵便局など、JAL便とは直接関係のないこともたくさん質問され、はじめの頃はあたふたしてしまい悔しい気持ちでいっぱいでした。しかし、日を追うごとに対応できることも増えていき、自信に繋がっていきました。そういうとき、やはり、お客様の「ありがとう」の一言は本当に心に染みます。手荷物検査や手続きのし方がわからなかった方に付き添い、ご案内したことがありましたが「いいインターンシップ生に出会えたわぁ!」と言っていただけたことがありました。その時の自分にできることは本当に限られていましたが、そのできることを『精一杯』でやろう、とさらにやる気が出た出来事でした。また、先輩方はそんな私達を丁寧にご指導くださったり、優しい言葉をかけてくださったりと、働きやすい環境を作ってくださいました。休憩室では先輩方の就職活動のエピソードや、大阪近辺のおすすめスポットなど、ありとあらゆる種類の貴重なお話をたくさん聞けたことも、良い想い出です。
このインターンシップで、一機の飛行機が飛ぶために、空港で何が起こっているか、そしてそこに繋がる空港スタッフの“チームプレー”がいかに緊密度の高いものであるかを間近に見ることができました。大勢のスタッフと協力し合うからこそ、「ありがとう」の一言をいただいた喜びを分かち合えます。出発する飛行機を窓越しに見送りながら、そう実感しました。そして、何よりの収穫は、“自分自身を動かす”でした。遠くで迷っているお客様に、「いかがなさいましたか?」と一言かけること、少し時間が空いた時に、「何かやらせてもらえることはありませんか?」と聞くこと、どれも、勇気のいることでした。100%満足できる結果を産むとは限りませんが、どんなときも自分から、の姿勢が大切であることを学びました。これから、いよいよ就職活動が始まります。インターンシップで得たことをエネルギーに、今度は本物のスタッフとしてお客様の前に立てることを目指して、精一杯努力します。

