英国の大学でBAの学位を取得
現代英語学科4年生の豊田梢さんが、本年7月、留学先の英国セントラル・ランカシャー大学で、学士の学位(The Bachelor of Arts in International Business Communication)を取得しました。豊田さんは本学の交換留学生(一般)で、一年間の努力の末、この7月に晴れて学位取得に至ったものです。豊田さんに留学の記を書いていただきました。

4年 豊田梢
私は2007年8月から約1年間、イギリスのセントラル・ランカシャー大学に留学し、International Business Communication(IBC)を学んできました。今回の留学は自分にとって生まれて初めての海外生活だったので、大きな期待を胸に留学に臨みました。
8月中旬に初めてたった一人で飛行機に乗り込み、クアラルンプールで乗り継ぎ、ロンドンへ渡りました。そしてそこから北部イングランドにあるプレストンという街まで6時間ほどの長距離バスの旅を続けました。日本では当たり前のような移動や買い物等も、海外ではすべてが冒険でした。やっとの思いでプレストンの自分の部屋にたどり着いた時には、達成感がありました。
そしてセントラルランカシャー大学での夏期語学コースが始まりました。私のクラスは学生数が5名のみで、発言・発表をする機会も多く、総合的英語力の向上につながったと思います。夏期語学コース中はNUFSから来ていた日本人女子学生たちと同じフラットに住んでいました。右も左も分からないような土地で、一から生活を始めていかなくてはいけない私たちはお互いに協力し合い、そのおかげでイギリスにいながらとても親身になれる日本人の友達も得ることができました。
1ヵ月後にはイギリス人のみの普通のフラットに移り、本格的にIBCのコースが始まりました。私は日本でビジネスのことを学んだことがなかったので、きちんと授業についていけるかどうか不安な気持ちもありました。しかし新たな人々との出会い、そして充実した学生生活を満喫している間に、そんな不安もどこかに消え去り、むしろビジネスという私にとって新しい分野の知識を学ぶことに夢中になっていました。IBCのクラスにはいろいろな国籍をもつ人たちがいて、彼らを通して本当のInternational Communicationを学ぶこともできました。このような人とのふれ合いで学ぶことは本当に大切で、自分にとってプラスになったなと感じます。もちろん全てが順風満帆にいっていたというわけではありません。英語で自分の知らない分野の授業を聞き、文献を読み、レポートにまとめ、プレゼンテーションをすることは、容易なことではありませんでした。まして一緒に授業を受けている学生たちは、すでに2年間ビジネスを学んできているので、そこに追いつかなくてはいけないというプレッシャーもありました。しかし私にとってはそのプレッシャーこそ自分のモチベーションを高めるためのバネになってくれたのだと思います。
1期が終わったころにはイギリスでの生活にもようやく慣れ、少しずつイギリス人の学生たちともコミュニケーションが取れるようになってきました。長期休暇中はクラスで友達になったスコットランド人の実家にホームステイさせてもらうことができ、英国ならではのクリスマスや生活などを体験することができました。普段はフラットに一人暮らしなのであまり感じませんでしたが、やはりホームステイをしてみると、自分は本当にイギリスで生活しているんだ、という実感が沸いてきました。そしてその頃には10人ほどいた日本人留学生も半分以上日本に帰国してしまい、日本語を話す機会もだんだんと減っていきました。
そして2期には本格的に卒業論文の執筆にも取り掛かり、1期よりも忙しい毎日を送りました。2期もあっという間に時間が過ぎてゆき、すべてのレポートや卒業論文、テスト等が終わった時は、かなり大きな満足感と達成感を味わうことができました。2期終了後はそれまで時間がなくてできなかった国内・海外旅行などを満喫しました。もちろん友達とのパーティーもたくさんあり、とても楽しい日々を過ごすことができました。
そして迎えた卒業式。映画で観たような黒のローブに角帽という格好で卒業式に出席し、日本とは全く異なった形式の卒業式に感動しました。
たった1年間の留学でしたが、今までの人生の中で1番といっていいほど冒険に満ち溢れた1年間でした。私はこの英国留学でたくさんのものを得ることができました。その中でも、世界にはいろいろな人がいてさまざまな考え方がある、という当たり前のことを私は本当の意味で理解していなかったことに気づいたことは大きな収穫でした。今まで日本という枠でしか世界を見てこれなかった私は、実際に全く違う環境に飛び込んでみて初めて世界の多様さを知り、同時にその中で生まれてくる対立、それを解決するための相互理解の大切さを学ぶことができました。このことに気付けただけでも、私にとってこの英国留学は大きな意味を持ち、そして今後の人生に大いに役立つと信じています。

