教員紹介


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名古屋外国語大学 現代国際学部 現代英語学科

吉見 かおる
Yoshimi Kaoru

准教授

大学は社会に出る前の実験室のようなところです。様々な知識、また相違点と出会わせてくれます。大学で学ぶことは将来のためだけでなく、今すぐ身近なところから役に立つものだと分かれば、大学生活はより興味深いものになると思います。日本の中心にある東海地区は多文化の宝庫です。ここ名古屋外国語大学はそのミクロ版と言えます。足元から始まる異文化理解の経験から、もしかすると大きな発見をするかもしれません。

略歴

2005.4.-2016.3. 東海学園大学(人文学部、教育学部、スポーツ健康科学部)総合英語担当 非常勤
2006.4.-2017.3. 名古屋外国語大学(現代国際学部)英語科目担当 非常勤
2009.4.-2013.3. 日本英語検定協会実用英語技能検定 二次試験面接委員
2012.4.- 名古屋学芸大学(メディア造形学部)芸術英語コミュニケーション担当 非常勤
2013.9.-2017.3. 愛知学泉大学(現代マネージメント学部)英語科目担当 非常勤
2014- 名古屋学芸大学(メディア造形学部映像メディア学科)オーストラリア研修(グリフィス大学)事前英語研修担当 非常勤
2017.4.- 名古屋外国語大学現代国際学部現代英語学科 専任講師

研究・専門分野

研究分野:多文化共生、移民・難民研究、日系アメリカ人史
専門分野:第二次大戦期における日系アメリカ人史(生活史)
エスニック・マイノリティーによる民主化運動
移民芸術


ゼミナール

異文化(他民族)を知る、自分を知る

異文化、他民族の人々を知ることを試みます。また、世界各国における多文化社会の現状(政策、言語、教育など)を把握し、それらが生み出す様々な社会問題(偏見、差別、暴動 など)を考察することで、人間にとって相応しい多文化社会の在り方を考察します。近年の日本社会においても、「多文化社会」「多文化共生」という用語が頻繁に使われるようになりました。その点についても触れ、日本における多文化社会の受容の可能性を議論します。

 

卒業研究のテーマ例:

・カナダ・オンタリオ州の多文化教育とその変遷

・日本社会とベトナム人労働者の現状

・沖縄県民の闘いと願い―辺野古移設をめぐって


ギャラリー


主な研究業績

【著書】
題名 単・共 発行日 発行所名 備考
「北米の小さな博物館 3-”知”の世界遺産」 2014年 彩流社 Part V「アジア系エスニシティの遺産」の「われ太平洋の橋とならん-新渡戸記念庭園」の執筆担当(pp.272-281)
「世界のトピックで学ぶ 通訳ワークブック」 2019年 名古屋外国語大学出版会 名古屋外国語大学主催・全国外大連合連携事業「学生通訳コンテスト」スクリプト(2015年、2016年、2017年大会)
【学術論文】
題名 単・共 発行・発表日 発行雑誌又は発行学会等の名称 備考
「ある日系アメリカ人帰米二世画家の口述生活史-戦時下に生きたルイス・スズキの反戦思想の展開を中心に」 2009年 名古屋外国語大学 現代国際学部紀要(第5号)
「帰米二世画家ルイス・巌・スズキが今語ること-オーラルヒストリーから浮かび上がった第二次世界大戦期における日系アメリカ人左翼の活動」 2014年 多文化共生研究年報 (第10号・第11号合併号、名古屋多文化共生研究会)
「時事問題を取り入れたリスニング学習の効果とその展望―現代国際学部における Listening Comprehension 1/2の実践例」 2019年 名古屋外国語大学論集第5号
“Mai più altre Hiroshima; La storia di un ‘soldato americano’ che ha combattuto contro il militarismo giapponese durante la guerrra tra il Giappone e gli Stati Uniti (1941-1945)” 2020年7月 Pane Pace Lavoro No. 4 (Italia) , Folks- popolo e identità.
書評:『日系カナダ人の移動と運動―知られざる日本人の越境生活史』(和泉真澄著、小鳥遊書房、2020年) 2021年6月 移民研究年報第27号(日本移民学会)
【学会発表等】
題名 単・共 発行・発表日 発行学会等の名称
「戦時下アメリカに生きた日系アメリカ人画家の一考察-映画『ミリキタニの猫』を題材に」 2009年2月11日 トランスナショナル研究会(名古屋市立大学大学院 人間文化研究科)
“Make art but not war; focusing on the pacifism developed by Lewis Suzuki during the war-era” 2009年8月4日 Tonalestate国際平和文化フォーラム2009(イタリア・ポンティディレーニョ)
「日系アメリカ人帰米二世画家ルイス・スズキが今語ること-1930-1950年代の日系左翼社会を生きて」 2012年7月1日 日本移民学会第22回年次大会(関西学院大学)
ライフヒストリーを通して見る日系アメリカ人帰米二世の日米戦争 2015年3月31日 ライフヒストリー研究会(名古屋大学)
「日系アメリカ人帰米画家ルイス・巌・スズキ(1920-)が今語ること-戦後における日系左翼による反戦、民主化運動の意義と日本との関連を中心に」 2015年6月28日 日本移民学会第25回年次大会(早稲田大学)
“Unforgotten Hiroshima and Nagasaki” 2015年8月6日 Tonalestate国際平和文化フォーラム2015(イタリア・ポンティディレーニョ)
「日系アメリカ人帰米画家ルイス・スズキ(1920-2016)が最後に語ったこと-最後の聞き取りから見えてきた戦後ニューヨークにおける日系左翼による反戦・民主化運動」 2016年4月17日 北米エスニシティ研究会(ウィル愛知)
“Japan is no longer ‘homogeneous nation: The role of university education to promote a multicultural society for all'” 2016年9月8日 Università degli Studi Roma Tre “XIII International Symposium of University Professors; Jubilee of Universities, and of Research Centers, and of Institutions of Higher Arts and Music Education” (Sep. 7-11, Rome, Italy)
「移民問題を考える―二つの祖国を生きた日系アメリカ人の日米戦争」 2018年3月18日 ONEWAY国際平和文化協会 第43回文化講演会(本山生協会館)
「日米民主員会が戦中戦後の日米社会に訴えたこと―ニューヨークに存在した日系人進歩団体による反戦、民主化運動の意義とその変遷」 2018年6月24日 日本移民学会第28回年次大会(南山大学)
“「日米戦争と日米民主委員会(JACD: 1941-1948)ー知られざる日系人進歩団体(紐育)の働きとその目的」” 2019年7月21日 北米エスニシティ研究会(キャンパスプラザ京都)
「映画 “ミリキタニの猫” の大学教育への貢献-外国語大学と芸術大学の実践を通して」(担当報告) 2021年6月19日 日本移民学会第30/31回年次大会(オンライン開催)、共同研究推進委員会企画ラウンドテーブル企画「ドキュメンタリー映画 “ミリキタニの猫≪特別編≫”の上映とディスカッション」

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